ホラー映画「バイオハザード II アポカリプス(Resident Evil: Apocalypse)」

アレクサンダー・ウィット監督/カナダ・イギリス/2004年/93分

前作に比べると、緊迫感とまとまり感は薄れたが、アクションシーンが大幅に増えた。ゲーム作品の世界観に近い仕上がりとなった。

Story(ストーリー)
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ラクーンシティからの脱出を試みるアリスとジル・バレンタイン。
そんななか、T-ウィルスの開発者であるアシュフォード博士から、娘を救出してくれたら脱出方法を教える、と約束される。


Main Character(主な登場人物)
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△アリス
 女性。

△ジル・バレンタイン
 S.T.A.R.S.(特殊戦略救助隊)女性隊員

△カルロス・オリヴィエラ
 S.T.A.R.S隊のリーダー

△アシュフォード博士
 T-ウィルスの開発者

△アンジー・アッシュフォード
 アシュフォード博士の娘

△ネメシス
 アンブレラ社がT-ウィルスによって作り出した兵器


Comments(論評、批評、意見)
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前作に比べると、緊迫感とまとまり感は薄れたが、アクションシーンが大幅に増えた。ゲーム作品の世界観に近い仕上がりとなった。

前作は、記憶喪失のアリスの視点でストーリーが進展していった。このため、テレビゲーム(ビデオゲーム)をプレイしたことがない人でも、アリスと同じ視点でラクーンシティの地下施設(ハイブ)でなにが起きたのかを徐々に知っ
ていくことができた。

ハイブに侵入しても、すぐにはアンデッドたちは姿を表さなかった。いつ出るか、いまか、まだか、と観客は待ちつづける間に、T-ウィルスのことや各キャラクターの正体がわかってくるという作りになっていた。

「バイオハザード(BIOHAZARD:RESIDENT EVIL)」レビューはこちら


今作「バイオハザードUアポカリプス」では、視点のばらつきがみられた。これは「まとまり感」に影響してくることだ。

今作では、アリス以外の登場人物たちを紹介するために、作品のはじめにセットアップをいくつも置いている。

アシュフォード博士の避難作戦、博士の娘アンジーの避難作戦、ジル・バレンタインとS.T.A.R.S隊の紹介、アンブレラ社傭兵部隊の市中掃討作戦、そして病院で目覚めたアリスの足取り……等。

ストーリーを進めるために観客に提示しておかなければならない事柄の数が多いので、あっちもこっちもと駆け足でシーンが切り替わるのだ。

こうなると、主人公であるアリスの視点に合わせようとしてもうまくいかない。そこで、ジル・バレンタインに視点をあわせようとする人も多いだろう。なぜなら、ジルはゲーム版の中心的登場人物として有名でファンが多いからだ。

だが、彼女に視点を合わせようとするあたりで、アリスがスーパーウーマンのごとく登場して超人的なアクションで大活躍するのだ。

すでに作品の冒頭からアンテッドは登場しているので、あとは合流したアリスジルたちがどうやってアンテッドたちを倒していくか、ということになる。

途中、ネメシスという強力なキャラクターが登場してアリスたちを追ってくるのだが、あまり怖くない。ネメシスは身体も大きく運動神経も優れ、銃火器で武装もしている。いわゆる直接的な恐怖であり、じわじわと迫りくる得体のしれない恐怖といったものとは正反対だ。

そのため、アリスとネメシスとの戦いのシーンはアクションは派手そうに見えるのだが、それはごく短いカットを繋いでいくというもので、なにがどうなっているのかよくわからないが、なにかすごいアクションをしているということなんだろうなぁ、といったものになっている。

つまり、アクションの「痛さ」が伝わってこないのだ。

「奥床さ」とは、深みがあって、その奥にあるものに心がひかれ、もっと知りたい、見たいと感じることだが、「見せない奥床さ」がうまく機能していたのが前作だった。今作では、表面的なアクションシーンの連続で「奥床さ」はない。

テレビゲーム(ビデオゲーム)版では、画面には映っていないアンデッドのうめき声や足音だけが聞こえてくる、といった「見せない効果」が巧みだった。こういった「見せない効果」が前作(第1作)には活かされていたのだが、今作では活かされていない。

今作「バイオハザード II アポカリプス(Resident Evil: Apocalypse)」のコマーシャルはよかった。劇場で作品の予告編として上映していた短いコマーシャルだ。

冒頭、スキンケア美容商品のCMかと思わせるはじまりから、やがて美容商品を提供している会社のロゴマークがあらわれる。どこかで見たことがあるようなロゴマークだなぁと思っていると、きれいな女性の顔が崩れて美容商品使用による副作用が〜、と雰囲気が変わっていく。

ロゴマークは「アンブレラ社(バイオハザードにおいてT−ウィルスを研究開発している巨大企業)」のものであり、これは「バイオハザード II アポカリプス(ResidentEvil: Apocalypse)」のコマーシャルだとわかるようになっている。こうした裏返しの手法は、作品への興味をかき立てるのに役立っている。

予告編は、それ専門の人が作っているのだろうが、予告編のほうが本編よりもインパクトがあった。

今作(第2作)はテレビゲーム(ビデオゲーム)版に近い仕上がりだ。

posted by タカ at 14:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | バイオハザード

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